今回は、ラムリサーチ(LRCX)の銘柄分析を取り上げます。
ラムリサーチは、半導体製造装置を製造する会社です。
近年は、ほとんどの製品に半導体、マイクロチップが埋め込まれ、IOT時代にはこれらの技術が欠かせないものとなっています。その半導体の製造には高度な技術が必要となり、さらに昨今の技術革新によって複雑なものとなっています。
ラムリサーチは、その様な高速、小型、高性能な電子機器に欠かせない半導体製品の製造工程における高度な技術を有しています。
ラムリサーチ会社概要
ラムリサーチは、半導体製造装置メーカーとして、世界的な企業です。半導体のエッチング装置やウエハ洗浄装置に強みがあります。
主要顧客はIntelや日本では東芝などが挙げられます。
創業:1980年1月
上場:1984年5月
連続増配:2年
S&P格付:A-
時価総額:43,537MUSD
コンペティター
競合となるのは、Applied Materialsや東京エレクトロンなどが挙げられます。
分析・評価
■業績
※予想値が含まれます。morningstar.comのデータを元にしています。
■評価
売上高の増加(増収率)が大きく、それに追従して利益をしっかり出せていると考えられます。営業利益率が高く、近年は25%以上と利益体質であることが分かります。
EPSもきれいに増加傾向にあり、今後の成長にも期待が持てます。一方、まだ事業の成長に期待ができるので、配当性向は高くなく、事業投資や内部留保に向いていると思われます。
バランスシート
青が資産の部、赤が負債、黄色が資本になります。
自己資本比率は高めと言えます。過去には50%を超えている年もありましが、2019年度は39%程に低下しています。投資対象としての安全性は比較的高いと考えてよさそうです。
一番下の青い部分を見てもらえれば分かると思いますが、キャッシュリッチな企業で、自己資本率から言っても安全性が高いことが分かります。また赤い部分を見ると、負債の増加は長期借入による資金調達であったと考えられます。
株価
2012年からの月足チャートになります。
ここ数年で、大きく上がっているのが分かります。ボラティリティも大きくなっているのが分かります。
私の最初の購入は、2019年の8月です。
我ながら、良い時期に仕込めたと思います。40%以上値上がりしています。
コロナショックで大きな下髭をつけていますが、ここで買うのはかなり難しかったでしょう。。
まとめ
半導体装置メーカーや半導体製造メーカーは数多く存在します。競合が多い分野ではありますが、今後市場はますます成長すると考えられ、期待が持てます。
この手の分野ではコアとなる技術がしっかりしたものでなければ、市場から淘汰されていくでしょう。ラムリサーチは、高い技術力で市場とリードできるポテンシャルと財政基盤があると考えられます。
ラムリサーチの様に、成長性、利益率、安定性が高い企業はなかなかないでしょう。
投資は自己判断で。
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